伊勢街道沿いに道祖神として各地にあるんですわ 道祖神やわな。村を守るための。東西南北にあるという 昔の人はそれを信仰して作ったんやわな 昔はここまでしか家がなかったん。ここで最後やったん 玉垣(鈴鹿市)の宮さんから、ここまでちょっとも家があらへんかったん 真ん中に道路がついとるやろ あんな道路あらへんだんや。わたしらが子供のころにはな 空襲警報にあうと、アメリカの飛行機が田んぼすれすれに降りてくるの 麦畑の中に飛び込んだり、稲の中に飛び込んだり 空襲警報さけながら学校から帰ってきた ―山神は戦前からこの場所に? 戦前からあります この木はエノキの木やけど、その前に大きな松の木があった それは海軍が油を取るのに、松脂から。そんで切ってしもたん 西玉垣にも大きな木があるやろ 戦後残った唯一の西玉垣の松の木 あれいま三重県のなんか、記念物になっとらへん この山の神さんが、こことむこの端、肥田の宮さんの入り口と こっちの方に入ったとこと、四つあります これを行って、向こうから入ってからどやろ 30メートルくらい。こっちから入ってく、せばい道があります 入ったとこの行き止まりが山の神さん ―そこも町の辻? むかしの端っこや、こっち側にもあんのや 豆腐屋店主の男性(鈴鹿市肥田町)